「一度は離れてしまったが、保育士としてやっぱり子どもと関わりたい。」「子育てがひと段落したので復帰したい。」など、保育士への復帰を考えている方はたくさんいらっしゃいます。しかし一度現場を離れていると、さまざまなことに不安を感じ、以前と同じように働けるのかなと復職する行動に踏み出せないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、保育士における復職する現状とともに、復帰するメリットや安心して復帰するためのポイントなどをご紹介いたします。安心して保育士に復帰できる方法を確認していきましょう。
保育士復帰の現状は?
保育士として復帰を考えた時に一番気になる点は、保育現場を離れブランクのある保育士の需要があるのかどうかではないでしょうか?結論を言うと、現在の保育現場では人手が足りていない状態。保育士の需要は非常に高く、保育士として復帰されることが社会から強く期待されています。
日本の大きな社会問題としてニュースなどでも聞くことが多い「待機児童」や「保育士不足」。保育士資格を有しているけれど、今は保育士として働いていないという方は全国各地で非常に多いと言われています。
この社会問題を打開するためには、保育士資格を有する方々の復職が大きなキーポイントであると政府や地方自治体が考え、再就職を支援する政策を多く実施しているのです。
ブランクのある方でも働ける環境が整備されており、「今後保育士として働いてみたい」という境遇の方も、多くいらっしゃいますので、安心して復職に向けて準備してみてくださいね。
保育士復帰に対する不安要素とは?
保育士として復帰することを望む気持ちはあるものの、復帰に向けての行動にうつせないという方も多いように見受けられます。復帰に対して不安要素となっている主な原因をまとめてみました。
家庭と仕事の両立
保育士を一度辞めた際の大きな理由として、仕事量が多い・労働時間の長さなどがよく挙げられます。保育士は人によってはハードなお仕事で、拘束時間が長くて大変だったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのため家庭のプライベートな時間と、保育士としての仕事の時間を上手く両立できるのかが不安となる方が多いようです。
もし保育士としての復職を考える際は、正社員だけではなく派遣やパート、アルバイト、など、複数の候補に入れてみましょう。希望の働き方ができるかを大切に、就職先を決めることが大切です。
現在の保育環境に適応できるのか
現場を離れてから時間がたっている方ほど、「自分の知識や経験が役に立つのか」「現在の保育施設で活用できるのか」「足手まといになってしまわないか」と不安になってしまいますよね。
また子どもと一日中接するのは体力が必要です。そのため体力に不安を感じるという方もいらっしゃるのではないかと思います。
人間関係がうまく築けるか
職場の保育士の方々や保護者の方々との良好な人間関係を築くことは、子どもを安全に保育していくために大切なポイントです。しかし現場から離れている時間が長ければ長いほど年下の保育士と上手く馴染めるのか、関係をうまく構築できるのか不安になる方が多いようです。
保育士が復帰するメリットとは?
復帰にあたってたくさんの不安要素があるかと思いますが、しっかりと復帰するメリットもあります!不安要素を全て打ち消すことはできませんが、打開策はありますのでぜひメリットを確認してみましょう。
即戦力として力を発揮できる
「現場を離れて時間がたってしまったから」と役に立てるかなと悩まれている方も多いようですが、保育の現場では経験のある保育士はいつでも即戦力として重宝されます。新しい取り組みなどはもちろん施設で学びながらとなりますが、子どもに対しての向き合い方などは経験があるからこそです。働く中で自然に感覚を思い出して、保育士として働いてきた経験を思う存分発揮することができます。
「また年齢を重ねた保育士の方のほうが、保護者に安心感を与えることができる」と考え、積極的な採用を行う保育施設も多いようです。
国や自治体が主導している補助制度を利用できる
待機児童や保育士不足問題の解決のために、政府や自治体が復帰支援対策を多数実施しています。
これは保育士として再就職するための必要経費を負担してくれるものや、未就学児の子どもを優先的に保育施設に預けられるようにする制度など様々です。条件もありますので、ぜひ近くの自治体に問い合わせて確認してみてください。支援策を上手く活用できれば精神的にも金銭的にも、安心して復帰することができますよ!
社会に貢献できる
保育士として復帰することが、日本における社会問題の解決に貢献することになります。保育士の人数が足りない問題は大きな問題ですので、社会から必要とされている存在として働けることはとても大きなメリットです。
また深刻な社会問題となった現在だからこそ、賃金面や業務内容、雇用形態なども改善されてきていますので、自分の希望の働き方で働くことができるように変化してきていますよ!
保育士が復帰する際のポイントとは?
保育士として復帰する際のポイントについてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
復職の希望の働き方・条件を明確にする
保育士として復帰する際の希望条件を明確にしておくことが大切です。雇用形態、勤務時間、勤務日数、など、自分のライフスタイルと合うものを選び、自分が働きやすい環境を整えられるようにしましょう。
希望条件をしっかりと明確にしておかず流されるままで復帰をしてしまうと、働きにくくなり自分自身がしんどくなってしまいます。早期離職とならないよう、最初は無理をせずに、これなら働けるという軸を作るようにしましょう。
研修を受講する
復帰する前に自治体や民間事業などで開催されている再就職セミナーや実技研修などを受講しておくことをおすすめします。
保育士の知識を最新にアップデートできていると、自信を持って復帰することができますよ。また研修やセミナー会場には同じような境遇の方々が集まるので、復職に向けての情報交換ができたりと仲間に出会える可能性もあります。
ブランクが長い方は特に、昔とは何か違うのではないかと不安に思う方も多いと思うので、新しい保育知識・保育技術を取り入れるためにも、ぜひ検討してみてください。
生活リズムを整えておく
保育士は体力勝負のお仕事といっても過言ではありません。心身ともに健康でなければ働き続けることが難しいという場合はよくあります。
どのような雇用形態であっても、久しぶりに保育現場に復帰する場合には生活リズムを整えておきましょう。ある程度前もって、保育現場に復帰する際の時間に合わせて行動するようにしておくと良いでしょう。
まとめ
保育士として復帰したい気持ちはあるけれど、実際に復帰に向けて踏み出すことに不安があるという方は、まずは復帰をするにあたって何が不安で、何が解消されれば働けるのか、復帰に向けての行動に移すことができるのかを考え書き出してみましょう。
保育士の働く環境は年々良い方向に改善されています。そして多様な働き方を選ぶこともできるようになってきています。希望条件など自分の軸を明確にし、保育士転職サイトなどを利用しながらぜひ復帰に向けて歩んでみてくださいね。