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保育士から違う仕事に転職するメリット・デメリット

保育士から違う仕事に転職するメリット・デメリット

保育園で働く保育士さんは、日々とても大変です。残業の長さや人間関係の難しさ、収入の低さなどに不満を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?保育士さんの中には、様々な理由で転職を考える方も多く、別の保育園に移るのではなく、思い切って異業種へのチャレンジを考える方もいらっしゃいます。
そこでこの記事では、保育士から一般企業(他業種)に転職する際のメリットやデメリットも交えて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

保育士から一般企業(異業種)への転職はしやすい?

保育士は、一般的な仕事とは違う特殊なお仕事です。そのため保育士として保育園で働かれる方にとっては、一般企業(異業種)への転職は難しく感じてしまう方も多いかと思います。
しかし保育業界以外でも、一般企業(異業種)への転職できる可能性は充分にありますし、一旦保育士として就職したあと、保育士外のキャリアに進まれる方も非常に多いです。
ただ一般企業で、「保育士資格を活かしたい」と考えるのは基本的にはあまりお勧めしません。子どもの成長に何かしら関係のある仕事以外では、保育士資格が仕事に直結することはほぼ無いため、保育士資格を持っていることが有利となることはあまりありません。
ですが、保育士時代に培ったコミュニケーション能力などの経験を生かすことはもちろん可能です。
また転職活動を行う前には、なぜ異業種に転職したいと思っているのかをしっかりと深掘りする必要があります。ここでは保育士から、異業種への転職を行う際のメリットとデメリットをご紹介します。

異業種転職するメリットは?

後の収入アップが期待できる

保育園でのお仕事は収入があまり高くはなく、低めの相場(約320~350万円)であると言われています。中でも一番の問題は、5年10年働いても新人との給与にあまり大差がないことが多い点です。キャリアを積んでも収入が中々アップしないとなるとモチベーションのアップは難しいですよね。
もちろん異業種の中でも何を選ぶかによりますが、一般企業であれば、毎年昇給がある会社が非常に多いです。自身で頑張って、仕事上で結果を残すことができればしっかりと評価され、収入アップとなるケースが高いので、保育士さんよりも高収入となる可能性が大いにあります。

残業や持ち帰りの仕事を減らすことが可能

保育園で働くときに残業時間の多さや、お金にならないような持ち帰っての仕事を行っていたという方もいらっしゃったかと思います。
残業時間や残業有無に関しては、異業種で転職を選ぶ際も慎重に選ぶ必要があり、残業が必ずないというお仕事は限られているので見極めが必要です。
しかし、一般企業では残業などの規定がしっかりされている会社が多く、サービス残業にならないように徹底されている会社が多いです。
もちろん業種によっては残業がほぼゼロという場合もあるでしょう。転職エージェントなどを利用して、ブラックな会社を選ばないよう、しっかりと会社の情報収集を行うことが大切です。

異業種転職するデメリットは?

転職してから収入がしばらく少ない可能性がある

未経験の仕事に転職する場合はどうしても新人扱いとなってしまいます。そのため最初から高い給与を期待することは難しいです。「収入アップ」を期待して一般企業への転職を決めたのに、実際は保育士時代の収入に戻るのに数年かかるという可能性もなくはないので、職場選びはしっかりとこだわりましょう。

慣れない仕事を1から覚えることになる

保育士とは全く違う仕事を行う場合、当たり前ですが仕事で必要なスキルを1から学び直す必要があります。また、もしかすると転職先では年下の人から仕事を学ぶことになるかもしれません。
「新人として」学ぶ姿勢と、未経験であるからこそ努力が人一倍必要になることは覚悟しておきましょう。

保育士が転職する際にお勧めの異業種2選

いざ転職を考えたときに、少しでも有利になる業界はなにか気になりますよね?
ここからは未経験でも働きやすく、保育士時代の経験を活かせる業界をご紹介します。
保育士時代に手に入れたスキルと経験を活かしやすいのは、下記2選です。

体力面の負担軽減「事務職」

未経験でも転職しやすいのが「事務職」のお仕事です。
デスクワークが中心となりますので、保育士時代と比べれば体力的な負担を減らすことができます。
もし保育士として働かれていた時にプリント作成などをPCでされていた場合はその技術を活かすことができます。ExcelやWordなどPCスキルは必要となりますので、全くPCを触ったことがないとなると少し苦労するかもしれません。

コミュニケーション力を発揮できる「サービス職」

保育士の仕事で一番のスキルは「コミュニケーション力」ではないでしょうか。子どもはもちろん保護者の方とも円満な関係を築くためには必要不可欠であると思います。
「サービス職」は人と話すことが好き、誰かのために動くことが好き、得意という方には活躍できる業界です。
またお仕事の種類も飲食やアパレルなど多岐に渡ります。
自分の好きなことを仕事として行うことができ、未経験でも非常に学びやすく飛び込みやすいかと思います。

保育士を辞めたいのか?転職したい理由をしっかり深掘りしよう

本当に保育士という仕事が嫌なのか、保育の現場を離れたいのか。よく考えてから転職するかどうかを決めましょう。
もし、「保育士という仕事は辞めたくはないと思っている。でも人間関係・サービス残業や残業代が出ないこと・お給料が少ない・といったことで悩んでいる」といった場合は、保育士の求人サイトを利用して理想の働き方ができる保育園に転職されることをお勧めします。
入園前には分からないことや、面接では聞きにくいことなども、保育士の転職サービスを利用すれば、アドバイザーさんが代わりに連絡して聞いてくれるので、ミスマッチを防ぐことができますよ。

まとめ

現在の職場が嫌だなぁと感じる場合は、保育士さんに限らず、誰しも仕事を変えたいな、と思い始めるのは当然のことです。保育の仕事が本当に嫌なのかどうなのかをしっかりと見極めてから、保育の道で転職を行うのか。それとも異業種(一般企業)などへの転職を行うのかを決めるようにしましょう。
また焦らずに、まずは「保育園を変えてみる」という選択肢もありでしょう。保育士になりたくて、頑張って資格をとられた方が多いと思いますので、もし悩まれた際は保育士の求人サイトをまずはみてから決めてみても良いかもしれません。