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院内保育がきついと言われる理由は?収入・待遇面でのメリットも!

院内保育がきついと言われる理由は?収入・待遇面でのメリットも!

保育士の働く場所として「院内保育」の注目が高まってきています。しかし「院内保育は辛い。しんどい。」と聞いたことある方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は「院内保育所」についてメリット・デメリット含めてご紹介いたします。自分にあっているか、ぜひ参考にしてくださいね。

院内保育はきつい?そもそも院内保育とは?

院内保育とは「病院が独自に医師や看護師さんの子どもを預かるために保育施設を設置している」保育所のことです。通常の保育園は早くても朝7時頃から、夜18時頃までの預かりがほとんどです。保育施設によっては延長保育ができる施設もありますが、施設によって最大時間は決まっています。

ーきついと言われる理由は?

しかし病院などで勤務している医師や看護師は、24時間体制で患者さんを診る必要があるため、不規則な勤務時間になってしまいます。また急なシフト変更、救急の患者が運ばれてきたなどで出勤しなければならなくなってしまうこともあります。その際に病院内で安心して仕事に専念できるように、院内保育として病院内に保育施設を24時間体制で設置している病院が増えてきています。

仕事内容は?普通の保育士と比較して大変?

基本的に、院内保育の仕事内容は、一般的な保育園と大きく変わりません。院内保育といっても子どもを預かるという部分は同じです。しかし保育園とは違い基本的には預かり対象の年齢がばらばらなので混合保育となります。施設によっても異なりますが、乳幼児から小学校低学年まで様々です。

24時間体制の院内保育となると夜は寝かしつけや、寝れているかの確認だったり、日中の保育時間とは違う側面があります。また、施設が基本的に病院内や隣接する場所にあるため、広さがあまりなかったり、園庭などもない場合があります。

「院内保育がきつい」と言われる主な理由4選

ここからは、「院内保育はきつい」と言われる理由について4つご紹介いたします。

24時間365日年中無休で開所している(夜勤がある)

院内保育は病院で働く医師や看護師の子どもを預かるための施設なため、病院の営業時間や、医師や看護師の出勤時間に合わせて開所しています。もちろん施設によっても様々ですが基本的に入院設備のある病院であれば、院内保育所も24時間365日開所しています。

なので、夜勤が発生する場合もあります。これが最大のデメリットと言っても過言ではありません。夜勤の勤務内容はさほど難しくはありませんが、生活が不規則になってしまいますので、人によっては体力的に厳しいという方もいらっしゃいます

プライベートでの日中の予定もあるとなるとバランスを取るのが難しいとなる場合もあるでしょう。働く前にどのようなシフトとなるのかなど、リサーチはしっかりと行うことをお勧めします。

少人数保育が多い

施設によって異なることもありますが、基本的には少人数での保育となる施設が多いです。特に乳幼児を預かることが多いようですが、対象となる年齢は小学校低学年までと幅広く受け入れていることが多いです。これは夜間まで開所しているからですね。年齢層が幅広いけれど、人数は少ないため、年齢別にクラス分けされていないことが非常に多いです。

様々な年齢層の子どもを相手しないといけないので、難しさを感じてしまう保育士さんもいらっしゃいます

イベントなどの行事が少ない

年齢別にクラス分けされていない点と、保護者の医師や看護師のシフトに合わせて院内保育所に預けられると言う点から、基本的にイベントが多くありません。そのため、マンネリ化しやすく毎日同じ日々を過ごすように感じてしまい、精神的なきつさを感じる場合もあるかもしれません

一方で、一般的な保育園に比べてイベントのための準備時間が少ないため仕事量としての負担が少なく感じる方もいらっしゃいます。

預かる子どもの顔ぶれが毎日違う

院内保育では、保護者の医師や看護師のシフトに合わせて預けられるため、登園時間や帰宅時間、曜日なども日々違いますので、預かる子どもの顔ぶれが違う、一緒ではないということがほとんどです。そのため子どもによっては、保育士に慣れるのに時間がかかることもあります

日々の子どもの顔ぶれが違うため、基本的にはその日のメンバーによって臨機応変に保育の内容を変更する必要性はあります。毎日同じクラスで顔を合わせるという一般的な集団保育とは異なり、子どもの様子の把握などが難しく馴染むのに時間がかかるという場合もあります。行事が少ないので逆に単調すぎると感じてしまう人もいるでしょう。

院内保育はきついだけではない!院内保育ならではのメリット

先ほどまでの「院内保育がきついと考えられている理由」を踏まえて、ここでは一般的な保育施設と違う院内保育だからこそのメリットについて解説いたします。

勤務内容

(1) サービス残業が少ない

保育業界では家に持ち帰っての仕事が多く、サービス残業などが当たり前かのような風潮があります。しかし院内保育の場合は24時間体制でシフトが組まれているため残業がほぼないことが大きな特徴です。また大きなイベント行事が少ないため、その準備に追われたり、プレッシャーなどもあまり感じることなく心に余裕を持って働くことができます。

(2) 子どもとゆっくり関われる

少人数の院内保育所が多いため、基本的には小規模だからこそのアットホームな環境で仕事を行うことができます。子どもともゆっくり関係を作ることができるのは大きな魅力です。また保育士の人数も多くはないため、人間関係で悩む必要もあまりありません。

(3) 異年齢の混合保育が経験できる

一般的な保育園では、年齢によってクラスを分けられていることがほとんどですよね。しかし院内保育では少人数なことに加えて日々通園してくる子どもの顔ぶれが違うため、基本的には混合保育となるケースが多いです。そのため、混合保育の経験をしておきたいと思っている方には非常にお勧めです。

収入や待遇が良い

(1) お給料が一般的な保育園より高め

経営元が大きい大学病院や、大手の委託会社が運営をしている院内保育所であればあるほど、一般的な保育園に比べてお給料は高い傾向にあります、賞与も年に2回つくところが多いですので、最初に求人で手当などは確認することをお勧めします。

(2) 夜勤手当がつく

24時間開所しているからこそ、もちろん夜の勤務があります。夜勤があれば夜勤手当が付きますので、お給料は必然的にUPします。夜勤の内容は特別難しいものではありません。夕食の提供や介助、自由に遊んでいるのを見守ったり、寝かしつけて寝ている子どもを見守ったりと、特別な保育スキルは基本的に必要ありません。

(3) 平日のお休みがある

24時間365日開所している院内保育だからこそ、平日のお休みも発生することも大きな特徴です。平日に休めることが良いことかどうかは人によります多さ都市部など外に出るなどの時に人の多さは圧倒的に違いますので平日にお休みがあることに喜びを感じる方も多いのではないでしょうか。

まとめ

院内保育所と一般的な保育園とは違いがあります。もしデメリットをあまりデメリットとして感じることがなければ、院内保育での勤務が向いているかもしれません。院内保育が辛いと言われることもありますが基本的には夜勤の問題だけで、あとは少人数での保育だったり、行事がなかったりと保育士の負担は少ないです。

ぜひ院内保育所も転職先の候補に入れてみてくださいね。