働き方

保育士を3ヶ月で辞めてもいい?メリット・デメリットも紹介

保育士を3ヶ月で辞めてもいい?メリット・デメリットも紹介

「保育士を3ヶ月で辞めたい」と思っても、「それは自分への甘えなのでは?」と思ってしまう人が多いのではないでしょうか。辞めること自体は甘えではないですが、確かに今後の生活を考えたり、次の職場のことを考えたりすると、思い切って動けないことはよくあることです。

今回は、若い保育士の方に向けて、保育士を3ヶ月で辞めたいと思う主な理由や3ヶ月で辞めるメリット・デメリットなどを解説しますので、ぜひご自身の状況と照らし合わせてみてくださいね。

保育士を3ヶ月で辞めたいと思う主な理由は

保育士として就職しても、3ヶ月ほどたつと「この仕事を辞めたいな…」「保育園を変えたいな…」と思うことがあります。これは、珍しいことではありません。保育士を3ヶ月で辞めたいと思う保育士さんの主な理由は、以下の通りです。

人間関係が合わない

同僚や、園長など、人間関係が合わないと、どうしても辛くなってしまい「辞めたい」と思ってしまうことはよくあります。保育園に限らず、人間関係の問題はどの会社でも起きますし、ある意味人を一番悩ませやすい問題です。

特に保育園の場合は、基本的に女性社会。1人の人と合わないだけでも、しんどいと感じてしまうことは多いでしょう。

保育園の方針が自分と合わない

「のびのびとした保育を実施したいのに、スピードが求められる環境だった」「保育士全体で和気あいあいと働きたいのに、園長のトップダウンで仕事が動く…」など、実際に働き始めて感じるギャップもあるでしょう。

保育園の雰囲気が大まかに分かるのが大体3ヶ月が過ぎたころなので、辞めたいと感じる人も徐々に増えるようです。

労働時間が長い

「残業がほとんどない」と言われてたのに、実際は残業ばかり…。サービス残業もしている…。などと、労働時間や労働条件の問題で、転職を検討している人も少なくありません。保育士さんは忙しい仕事であり残業が発生しやすいものの、ワークライフバランスの考え方は、園ごとに異なります。

また、給料はおおよそ経験年数に比例して増えていきますが、給料額に関しても基本は園ごとに異なります。「転職しただけで給料が増えた」という事例はとても多いですよ。

子どもや保護者の対応に悩んでしまう

一度保育に失敗して子どもに危険を与えてしまったり、保護者との関係性がうまくいかなかったりすると、やはり恐怖や不安を感じてしまいます。この場合は「保育士自体が向いていないのかな…」と思ってしまうケースも多々あるでしょう。保育スキルに関しては、経験を重ねるうちに、イヤイヤ期の対応や、子どもを泣き止ませるコツなども、徐々に習得していくので、ある意味「石の上にも三年」のつもりで、頑張ることが必要かもしれません。

保育士を3ヶ月で辞めるメリット・デメリット

「保育士を3ヶ月で辞めたいな」と思っても、「いや3ヶ月で辞めるのは、甘えなのでは?」「家族に心配をかけたり、怒られたりするのでは?」「転職しても、また続かなかったらどうしよう…」などと、悩んでしまう人もいるでしょう。

保育士を3ヶ月で辞めるメリットやデメリットを読んでみて、一度考えを整理してみてくださいね。

メリット

  1. 今の職場で感じているストレスから解放される
  2. 自分のキャリアを1から変えることができる
  3. 新しい職場で、生き生きと働けるチャンスがある
  4. 休みや、年収が増える場合もある

今の職場を一旦辞めることで、今、感じている悩みは多くの場合でなくなる・軽減されるでしょう。「辞める」という決断をするのは、非常に苦しく、周りの人にも言いづらいと思いますが、その決断をした分、未来の自分が楽しく働ける可能性も高まります。

デメリット

  1. 次の職場でもすぐに辞めてしまうと「仕事が続かない人」という風に見られてしまう恐れがある
  2. 転職時に早期退職をした理由をはなさいといけない、履歴書にも残ってしまう
  3. 辞める際に一苦労あると、また気持ちを病んでしまう恐れがある

最初の1回なら、3ヶ月で辞めるのはほとんど問題ありません。しかし、2回も3回も半年未満で辞めてしまうと、その次の職場探しが難しくなってしまいます。やはりどの保育園でも「長く働いてくれる人を採用したい」と思うのは当然です。

また、転職して年収が上がるケースもありますが、同じ場所で長く勤務することでキャリアアップや基本給・賞与アップにも繋がります。

保育士を3ヶ月で辞める際のポイント・注意

保育士を3ヶ月で辞めることは、決して悪いことではありません。今苦しい思いをしているならば、周囲の人に相談しつつ、転職を検討してみてもよいかもしれません。

保育士を3ヶ月で辞める際のポイント・注意点は以下の通りです。

  1. なるべく円満に退職する
  2. 次回の職場は長く働ける場所をしっかりと探す

円満退職することで、自分自身も心機一転次の環境で頑張れるようになります。しっかりと園長に自分の気持ちを伝え、お世話になった同僚や保護者の方にも、自分の気持ちを頑張って誠実に伝えましょう。

また、次の転職先は自分に合った保育園・職場を探すようにしましょう。その際は、1人で求人を見ているだけだと、どうしても雰囲気や職場の環境が分からないと思います。保育士業界に精通したアドバイザーに相談して、客観的なアドバイスをもらいつつ、自分の行きたい場所を決めるようにしましょう。

まとめ

保育士を3ヶ月で辞める人は少なくありません。しかし、将来のことを考えず勢いでやめてしまうと、生活に困ってしまう状況が生まれてしまう恐れもあります。

自分の中でいろいろ考え、「まずは1年だけ頑張ってみる」という目標をたててもいいですし、「やはり新しい環境でチャレンジしよう」と決断してもよいでしょう。辞める際は、しっかりと引継ぎを実施し、身の回りの整理や、退職のあいさつも丁寧に行いましょう。

また、やっぱり3ヶ月で辞めたいなと思った場合は、保育士や他の仕事の求人を見て、自分のキャリアをゆっくりと考えてみるのもおすすめです。