退職の流れ

【保育士向け】退職挨拶のマナーとポイント

【保育士向け】退職挨拶のマナーとポイント

転職が決まった保育士の方にとって、現在働いている施設への「退職の挨拶」はどのように伝えるべきなのか悩む大きなポイントですよね。そこで当記事では、退職時の挨拶についてのマナーや、挨拶する順番など、円満に退職できるようにするためのポイントをご紹介いたします。

保育士さんが退職挨拶を行う時のマナー

転職や結婚、出産など様々な理由で退職を考え準備を行っている保育士の方にとって、忘れてはいけないことが「お世話になった方への挨拶」です。特に職場の方々や保護者の方々などに対して退職の挨拶はお礼を伝える手段として非常に大切です。

いい加減な退職挨拶を行うと不誠実な印象を与えてしまう恐れもありますので、気持ちよく円満退職するためにも、退職の挨拶では感謝の気持ちを込めて挨拶を行いましょう。

挨拶は園長先生から順番に伝える

退職の挨拶を行う場合にも、下記の順番で挨拶を行うことが一般的なマナーです。

  1. 園長先生
  2. 主任保育士など上司
  3. 同僚の保育士
  4. 保護者・園児

保育施設を退職することを決めたらまずは園長先生に退職の意志を伝えることが多いでしょう。そのため退職届を提出したタイミングなどで園長先生に挨拶をするとスムーズです。もちろん、最終出勤日に挨拶をすることも忘れずにしてください。

そしてその後に、上司や同僚に伝えるというのが一般的です。朝礼や終礼など、職員さんが集まる際に全員に向けて退職の挨拶を行うのもよいでしょう。ですが「先にこの人には個人的に感謝を伝えたい」といったことがあれば、少し前に個別で挨拶を行っておくことをおすすめします。もし朝礼などその場に参加できていない方がいれば、その方には後日個別で挨拶をするようにしましょう。

一緒に働く職員の方々全員に伝え終わったあとで、保護者や園児に退職することを伝えることができるとベストです。保護者の方には保護者会など全員で会えるタイミングで挨拶できるとよいですが、厳しければ送り迎えのタイミングなどで伝えていきましょう。

また、クラス便りなど書面で改めて退職の旨を伝えることができると、より丁寧で好印象です

保育士さんが退職の挨拶を伝える時のポイント

よい印象を与えるためには、退職挨拶の内容をしっかり考えることも大切です。以下では、挨拶を行う際に意識したい大切なポイントをご紹介いたします。

退職する日付を伝える

退職の挨拶を行う際は、いつ退職するのかを伝えましょう。「◯月◯日付で」など挨拶の冒頭で述べるのがポイントです。退職日がまだ先の場合は、残りわずかな時間もお世話になることを伝えることができますので、相手も余裕を持ってお話することができます。
もし退職当日に挨拶を行う場合は、「本日付けで」という言葉を冒頭につけお礼を締めくくることをおすすめいたします。

退職理由はポジティブに・簡潔に

保育士さんが退職する理由は様々です。おめでたいこともあれば、不満であったりネガティブであったり、キャリアアップなど事情は人それぞれです。

そのため、退職理由を詳細に伝える必要はないので、退職理由に関しては「一身上の都合で」「家庭の都合で」など簡潔にして伝えれば問題ありません
伝え方によっては園のことを悪く言っているように感じられてしまったり、これからも働き続ける同僚や通い続ける保護者の方の不安を煽ったりしてしまう可能性もあります。

もし個別に理由を聞かれた場合は、園に対してネガティブなイメージとならないように、前向きな言葉で伝えられるように準備しておけるとよいでしょう。

感謝の気持ちを伝える

退職理由よりも大切なことは、退職挨拶の際に「感謝の気持ち」を伝えることです。一緒に働きお世話になったこと、子どもを預けていただいたことに対する感謝の気持ちを述べるようにしましょう。

様々な退職理由があるかと思いますが、働いている中でお世話になっているタイミングは誰しもあるはずです。退職理由は簡潔にし、この感謝の気持ちを伝えることに重点をおくようにしましょう。

【保育士さん向け】退職挨拶の例文

ここでは退職の挨拶の例文をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【上司・同僚】
この度、一身上の都合により◯月末をもって退職する運びとなりました。入社してから◯年、皆さんに支えていただきながら多くのことを学ばせていただきました。
いつも丁寧に仕事を教えサポートしてくださる先生方のおかげで、とても貴重な経験をすることができました。いろいろとご迷惑をおかけしたこともあったかと存じますが、◯年間本当にありがとうございました。
【保護者】
この度、家庭の都合で退職する運びとなりました。〇〇組の担任としてたくさんの学びや刺激をもらうことができました。大切なお子様を預けていただけたこと、大変嬉しく思っております。
至らない点も多くご迷惑をおかけしたこともあったかもしれません。そのような中でも皆様の温かいご支援のおかげで毎日楽しく子どもたちと向き合うことができました。本当にありがとうございました。

まとめ

今回は保育士の退職の挨拶についてご紹介しました。退職の挨拶は報告ではなく感謝の気持ちを伝えるものですので、なるべく直接伝えることを大切にしてください。そして長くても1分以内で伝えられるように簡潔に内容をまとめておきましょう。

退職挨拶のマナーを守りながら、円満に退職できることを応援しています!